荒川沿いをランニングして春を感じてたら思わぬ環境問題を知ることになった件
こんにちは!
カメウサです!
4月に入り、もう暑い日が増えてきましたね!
今回は荒川沿いをランニングして感じた春(とみんなで考えたい環境問題)をあなたにお伝え致します。
東京都東部や埼玉県に住んでる方にはお馴染みの荒川は全長173キロ、日本最大の川幅2537mを誇る、一級河川です。(荒川 (関東) - Wikipedia)
荒川河川敷をコースにするマラソン大会も数多く存在し、3月中旬に開催される板橋シティーマラソンが最大規模の大会です。
荒川の堤防はサイクリングロードにもなっており、埼玉県滑川町の武蔵丘陵森林公園から葛西臨海公園までサイクリングを楽しむこともできます。
僕も大学生のときは赤羽近くの浮間公園からロングジョグをよくしていました。下流域は道幅も広く、ランニング・サイクリングに最適です!また、サッカーや野球・テニスも行われていて、スポーツにはもってこいのエリアです。
一方で埼玉県の中流域は少しのどか。今回はそんな中流域をランニングして春らしい景色を撮影してみました。
まずは映える黄色が春を告げる、菜の花です。
堤防一面に広がる菜の花は本当に綺麗ですよね!でも、この菜の花が厄介者扱いされているようです。詳細は以下の記事↓
http://www.hrr.mlit.go.jp/library/happyoukai/h24/a/06.pdf
記事の概略はこうです。
・アブラナ(外来種のセイヨウアブラナ)は綺麗だが、恐ろしい勢いで繁茂している。
・アブラナが枯れるとミミズが増え、食物連鎖でモグラやネズミなどが集まる。
・集まった動物たちが堤防に巣を作り、弱くなった堤防は洪水で決起しやすくなる。
自然豊かでいいじゃないか!なんて意見も聞こえてきそうですが、堤防が決壊しては、近隣住民の生命が脅かされる事態になります。
もともとは菜種油を採るために輸入されたセイヨウアブラナですが、畑から種が飛んでしまい、結果として春には美しい景色を見せてくれています。セイヨウアブラナは堤防の除草の時期(6・7月)に種ができるため、除草のつもりが余計に広がってしまうそうです。さらに越冬能力が高いため、春にまっさきに咲けるのだとか。
対策は種が発芽し、越冬用の葉が茂った11月にむしりとることがそうです。
地道な作業になりそうですが、堤防を守るためには必要なのですね。
続いて荒川から少し離れた、吉見町のさくらの名所。さくら堤公園まで歩みを進めました。
上の写真とキャッチの写真はいずれもさくら堤公園で撮影したものです。
いつもは静かなサイクリングコースですが、桜が満開のこの時期は花見客で賑わっていました。
春を告げる花とも言える桜ですが、近年は桜の寿命以外にも厄介な問題があるそうです。桜の寿命についてはこちらのページを覗いてみて下さい↓
その厄介な問題とは、桜や桃の外来害虫であるクビアカツヤカミキリが繁殖していることです。
クビアカツヤカミキリは中国やモンゴル・朝鮮半島や東南アジアにもともと分布していましたが、輸入した木材などに紛れて日本に入ってきたとみられます。
大きさは3-4cm程度ですが、300個近くも卵を産むため恐ろしい勢いで分布が広がる可能性があるそうです。幼虫の食料はバラ科の植物(桜・桃・梅)のため、これらの植物がいたるところで楽しまれている日本は彼らにとっては天国なのかもしれません。
クビアカツヤカミキリの成虫と幼虫の食べた痕(フラス)は下の図。
外来害虫から埼玉のサクラを守る! “クビアカツヤカミキリ”被害防止作戦を開始 - 埼玉県
僕の地元である埼玉県では平成25年に侵入が確認されているようです。
また、桃の産地である福島県では既に深刻な被害も出てしまっています。徳島県立農林水産総合技術支援センターでは対策としてクビアカツヤカミキリ撲滅プロジェクトチームを立ち上げ、クラウドファンディングによる資金集めにも成功しているようです。
こういった学術的・社会貢献的な資金集めがしやすくなったのは素晴らしいことですよね!
ふるさと納税もいいですが、こういった活動への寄付を通じた納税もありだと思います。
(上記のような寄付型クラウドファンディングは税金控除対象になっています。詳しくはこちら↓
Readyforの名前は覚えておいて損はないと思います。)
今後、クビアカツヤカミキリの広がりをどう抑えられるか、注目していきたいですね。
その他にも土筆(つくし)・ホトケノザ(春の七草の一つ)・ムスカリといった植物も綺麗に咲いていました。少し自然があるところに行けば、季節の訪れを簡単に知ることができるのが、日本の良いところですよね!
さてさて、暗い話も多かったですが、
将来世代にも僕らが見てきたのと同じ、日本の自然を残すためにどんなことができるのか?この記事を読んで、考える機会となれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
それではまた!